豊崎長屋のリフォーム
RENOVATION

【大阪市ハウジングデザイン賞特別賞】(大阪市HPより抜粋)
80年以上前に建設された老朽木造長屋を、失われつつある大阪の居住文化の継承と現在の居住ニーズへの対応に配慮して改修した再生集合住宅である。 元の建物を尊重しつつ棟単位での耐震改修を行うとともに、住戸ごとの減築、改修を順次行い、斬新なデザインによる室内の再生によって賃貸住宅としての生命と魅力を現代に蘇らせることに成功し、美しい街並みをつくりあげている。
長屋群全体は国の登録有形文化財となっており、事業の文化的価値に加えて、改修工事が大学の研究プログラムの一環として組み込まれ、多数の学生が参加していることも本事業の大きな特徴である。
改修計画にみられる様々な工夫とともに、事業を実施された住宅所有者の英断と大学関係者の努力が特別賞として評価された。防火や防犯については地域コミュニティに負うところが大きく、今後の展開を見守りたい。

事業者:吉田家
設計者:大阪市立大学都市研究プラザ+竹原・小池研究室
施工者:(株)山本博工務店

物件概要

築年数/80年以上
竣工/2008年11月
設計/大阪市立大学 竹原・小池研究室
棟梁/延原宏行・大東弘幸・辻上健次
受賞/第23回 大阪市ハウジングデザイン賞特別・2011年度グッドデザイン賞等