国産材・木組みの家でマイペースを愉しむ
WORKS

「国産材・木組の家でマイペースを愉しむ」には「環境に負担をなるべくかけたくない」というお施主様の思いが込められています。柱、梁、下地材、フローリングから建具材にいたるまで、自然乾燥の国産材(熊野の木)を使うことで、輸送や乾燥にかかる石油エネルギーを低減できると考えています。また、シンプルで丈夫な構造体をつくり、将来も住み手の変化に対応できる「長寿命の家」とし、社会的なストックとしての建築物を目指しています。特に注目していただきたいのは木組みの架構です。昔の民家のように、大工棟梁の手で刻まれた大きな梁と梁、梁と柱がかみ合うようにしっかりと組み上がっています。2本の大黒柱(六寸)と10本の通し柱(四寸五分)を大梁が結び、そこに床梁が掛け渡されており、力の流れが一目で分かる架構です。
「国産材・木組みの家」は伝統的な工法を、金物や構造用パネルを使って現代風にアレンジしたものといえます。

Photo : 岩為

物件概要

設計/今村設計室 今村敏樹
棟梁/栗田信也