暮らしに程良い家
WORKS

有機野菜の八百屋を営む夫婦の家。価格や敷地などの条件に悩みながらも、老いても住みやすいシンプルな「終の住み家」となりました。南側が公園なので日差しや風通しが良く、住み手のささやかな願いで少し広くとったお風呂につかりながら、公園を自分の庭のように楽しむことができます。20年以上前から有機野菜にこだわってきた夫婦にぴったりの、日本の木の家ができました。

物件概要

場所/大阪市
設計/山本博工務店 山本啓二
棟梁/大東弘幸

家づくりSTORY

2009年に竣工した住まい手さまのおうち。 有機野菜のお店を開く住まい手さま。エアコンがなくても、ご自分達で工夫しながら自然な暮らしを楽しんでいらっしゃいました。コンパクトながらも木や自然素材を使った、ご夫婦お二人にぴったりなおうちです。

山本博工務店との出会い01

OMソーラーの資料請求をしたことがきっかけで、山本博工務店さんからは、長い間資料を送ってくださっていて、一度見学会に参加してみようと思いました。それから、家を建てるならここにしようと考えてはいたのですが、資金面で本当に可能なのかどうか、不安がずっとありました。 それでも、一度声をかけてみようと思ったのは、山本社長と容子さんがサポーターをつとめる、NPO・後悔しない家造りネットワーク「いい家塾」の講座に参加してからでした。

住み続けられる家02

設計をしてもらうときのこだわりは、何といっても「木の家」!木や自然素材が使われた家、ということが一番でした。 そして、年をとっても、永く心地よく住み続けることができる家を希望しました。

工事中のこと03

準防火地域ということもあり、多くの制限がある中で、本当に思い通りの家ができるのかということはとても不安でした。しかし、私達の希望には、できる限り応えようとしてくださったことはとても感謝しています。 棟上げが7月中頃で、真夏を挟んだとても暑い時期で大変だったと思いますが、大工さんも監督さんも、みなさんで本当に一生懸命造っていただけたと思っています。

住み心地04

天井が高くて、大きな梁が見えるダイニングはとても気持ちいい空間で、お気に入りです。その奥の6畳の和室は団欒の場所で、夏は椅子、冬はコタツを置いてくつろいでいます。 家にはエアコンがないので、夏は暑いし、冬は寒いです。 夏の暑さは、すだれをつけるとましになりました。でもやっぱり、一番暑い時期は2階で長時間過ごすのはちょっと難しいです…。冬は1階が寒かったのですが、カーテンをつけると少しましになりました。今年は、2階もカーテンをつけていろいろ工夫してみようと思っています。

建築当時はありませんでしたが、OMソーラーのクワトロソーラーのように、電気も自給できるシステムが導入できたら、理想的ですね。 以前の「自然のめぐみvol.19」の中で「家に住んでいる」のではなく「家と住んでいる」という文章がありましたが、うちも本当にそんな気がするんです。木がいっぱいのこの「おうち」と、いつまでも仲良く暮らしたいと思います。